2017年02月01日

赤ちゃんのふとんを自分で作ったご夫婦(2)

大量生産、大量消費で広がった地球の汚れ
東海林さんご夫妻との出会いはその日が初めてだったのですが、その後は和綿の畑にも来ていただき、わたのこと、ふとんのこと、そしてこれからの時代の生き方まで、いろいろなお話しをする間柄になりました。
そしてふとん作りの技法の深いところにも興味が湧いたようで、ご自分たちが日常に使う、大人のふとん作りにも挑戦していただきました。

ふとん、寝具製品は、昔からコットンで作るものが主流でした。しかし1970年代になってポリエステル素材が開発された頃から、素材の多様化が進んで来ました。
その後、大量生産、大量消費の流れに巻き込まれ、コットンわたはポリエステルわたと混綿されたり、クッション材を加えたりと、いろいろの製品が売り出されてきました。
しかし、それらは、大量に、効率的に生産して、価格を抑えて販売するためのものでしたから、本来のコットンふとんから変質したものが多くなりました。
大量生産によるコットン栽培の効率化も進みました。大規模化した農場では機械化が進み、効率的な収穫のために、農薬、化学肥料の使用ばかりでなく、枯れ葉剤散布、そして遺伝子組み換え種子綿へと、――止まるところがありません。

その結果、正当な生産原価を無視した、とんでもない安価な製品が街に氾濫するようになりました。
それはコットン製品の信頼を貶めたばかりでなく、そのしわ寄せは弱い立場の、栽培農民、加工業者、流通業者の生活を苦しめることになりました。また、使い捨てふとんとなって、大量廃棄されたふとん製品が、世界各地の環境の汚染に拍車を掛けています。

アレルギー、アトピーは赤ちゃんが一番の被害者
こうした経済効率第一の環境の中では、コットン本来の自然のやさしさがいつの間にか失われていきました。そしてそれらの製品に残留された化学物質や、添加物などのために、肌の過敏な人たちの一部から、様々な症状が現れるようになってきました。
とりわけ、生まれたばかりの、肌の敏感な赤ちゃんに多くの症状が見られるようになりました。
化学物質過敏症と総称される、アレルギー、アトピー、などの症状がその一例です。コットン栽培が有機で行われていた時代には、今日のように頻発に起きてはいなかったものです。

これはコットンばかりが原因ではありませんが、コットンが食料品ではないため、口から入るものではないことから、正々堂々というか、ジャブジャブというか、農薬、化学物質、枯れ葉剤などが、使い放題になっていた時期が続いてきたのです。
全世界的な農薬使用量のうち、コットン栽培に10%、また殺虫剤は25%も使われているというデーターがあります。これを耕作面積比でいうと、コットン畑は全耕作面積の25%ともいわれていますので、いかにコットン栽培がこれら薬品で汚染されているかがわかります。
posted by oyamatsu at 19:08| Comment(0) | 日記
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